コナン・ドイル『バスカヴィル家の犬』新潮文庫

あらすじ(ネタバレ) モーティマー医師がホームズのもとに相談に来る。地元でチャールズ・バスカヴィル卿が不審な死をとげ、さらにバスカヴィル家にまつわる魔の犬の逸話もあり、相続人であるヘンリーをその地へ連れて行って良いものか相談。モーティマーと…

バルザック『ゴリオ爺さん』岩波文庫

パリにある下宿屋ヴォケェ館で暮らす人々。女主人のヴォケェ夫人。使用人のシルヴィーとクリストフ。入居当初は裕福そうだったが、だんだんと貧しくなっているゴリオ爺さん。地方から法律を学びにパリに来た青年ウージェーヌ・ド・ラスティニャック。謎めい…

大西巨人『神聖喜劇』(全五巻)光文社文庫

ネタバレあり 細かい内容はかなり忘れてしまったので、今思い出せる印象に残った場面をいくつか書きます。 主人公は東堂太郎。戦時中、補充兵の一人として対馬に招集され3ヶ月の教育を受ける。班長は大前田文七、班附は神山上等兵、村崎一等兵。 大前田は農…

コナン・ドイル延原謙訳『シャーロック・ホームズの思い出』新潮文庫

白銀号事件 競馬に出走予定の名馬の失踪と、その調教師の惨殺。実はその調教師は不倫相手がいて、お金が必要で、その馬をこっそり連れ出して、目立たないように傷つけて、お金を得ようとしたところ、馬にけられて亡くなる。馬はライバルの馬がいる隣の厩舎に…

アガサ・クリスティー清水俊二訳『そして誰もいなくなった』ハヤカワ文庫

ネタバレあらすじ 10名の者がU・Nオーエン氏にインディアン島に招待される。元判事ウォーグレイブ、家庭教師クレイソーン、元大尉ロンバート、信仰あつい老婦人ブレント、元将軍マカーサー、医師アームストロング、遊び人青年マーストン、元警部ブロア、…

『冒険』つづき

「唇の捩れた男」 ワトスンは友人を探しにアヘン窟へでかけると、そこで老人に変装したホームズに出会う。ホームズは事件の捜査中であった。事件の内容は以下の通り。 ネヴィル・セントクレアは仕事に出かけた。その夫人も、そのあと外出。途中で、アヘン窟…

コナン・ドイル延原謙訳『シャーロック・ホームズの冒険』新潮文庫

あらすじ 「ボヘミアの醜聞」 ボヘミア国王は若いころアイリーン・アドラーという女性と関係を持ち、二人で撮った写真を彼女に握られる。国王がこのたび結婚するに際し、その写真を結婚相手に送ると脅される。そこで、ホームズに相談。 ホームズは変装して調…

コナン・ドイル延原謙訳『四つの署名』新潮文庫

ネタバレあらすじ ワトスンとホームズがおしゃべりしているところへ、おかみのハドスン夫人がモースタン嬢の面会申し出を伝える。 モースタン嬢が事件について話す。父モースタン大尉はアンダマン島で囚人警備隊の将校をしていた。母は早くになくなる。モー…

コナン・ドイル著、延原謙訳『緋色の研究』新潮文庫

あらすじ(ネタバレ) 医師ワトスンはアフガニスタンでの戦争で傷つきロンドンに帰国する。手ごろな住まいを探している時、元助手のスタンフォードと再会する。その紹介で、ちょうどルームシェアの相手を探していた私立探偵シャーロック・ホームズと出会う。…

シェイクスピア『ヴェニスの商人』新潮文庫(福田恆存訳)

<あらすじ> ヴェニスの商人アントーニオーは全財産を数隻の船の船荷に投資している。親友のバサーニオーは大きな遺産を持ったベルモントのポーシャに求婚したいが、財産がないので困って相談する。アントーニオーは自分の信用を利用するように言う。バサー…

島尾敏雄(1981)『死の棘』新潮文庫

<あらすじ> 夫トシオの長年の浮気に妻ミホはキレる。トシオは浮気をやめるが妻は繰り返し何度も何度も問いただし責め続ける。夫婦喧嘩の日々。互いに喧嘩の時は狂気じみてくる。精神の病の疑いで妻を入院させる。しかし病気だと確定できなかったので退院。…

ロバート・A・ハインライン(1979)『夏への扉』早川書房(原著は1957)

<あらすじネタバレ> 主人公ダニエル・ブーン・デイヴィス(ダン)、相棒の牡猫ピート。マイルズ・ジェントリイという親友。マイルズは娘の一人ある未亡人と結婚、その妻はまもなく亡くなる。娘の名はリッキィ(フレドリカ)、ピートと仲良しダンが好き。ダ…

桐野夏生(2002)『OUT』講談社文庫(単行本は1997)

<あらすじ(ネタバレ)> 香取雅子43歳、旦那と息子、孤独。城之内邦子30代?太ってるブランド好き借金あり。吾妻ヨシエ50半過ぎ、姑の介護、娘2人、貧しい。山本弥生30代?2人の小さい息子と旦那。佐竹光義40代?クラブと賭博場のオーナー、女を犯しながら…