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島尾敏雄(1981)『死の棘』新潮文庫

<あらすじ>

夫トシオの長年の浮気に妻ミホはキレる。トシオは浮気をやめるが妻は繰り返し何度も何度も問いただし責め続ける。夫婦喧嘩の日々。互いに喧嘩の時は狂気じみてくる。精神の病の疑いで妻を入院させる。しかし病気だと確定できなかったので退院。家族で引越し。そこに浮気相手が現れる。ミホは女をボコボコにする。夫も加勢する。警察に呼び出されるが大事には至らず。また引越し。ミホは別の病院に入院。

 

<感想>

「あの時あなたは何をしたの、どんな気持ちだったの」、プレゼントしたパンティーの色、セックスしたとき相手を気持ちよくさせたのか、お金を渡して子供を堕ろさせた事etc。くり返し疑問がわいてきて不安になり、好きな夫のすべてを知りたくて問いただすことをずっとやめられない妻の気持ちはなんとなくわかる気がした。夫は反省してもう浮気してないからいいだろうというスタンスだからなあ。少しずつ歩み寄ってる感はあるけれども。不器用ながらも愛を確かめ合ってる仲良し夫婦とその家族のお話ていう気もしました。

 息子の伸一と娘のマヤが健気で可愛くてかわいそうだった。あと周りの人、特に鈴木さんやK子さんめっちゃ良い人。