2013-01-01から1年間の記事一覧

シェイクスピア『ヴェニスの商人』新潮文庫(福田恆存訳)

<あらすじ> ヴェニスの商人アントーニオーは全財産を数隻の船の船荷に投資している。親友のバサーニオーは大きな遺産を持ったベルモントのポーシャに求婚したいが、財産がないので困って相談する。アントーニオーは自分の信用を利用するように言う。バサー…

島尾敏雄(1981)『死の棘』新潮文庫

<あらすじ> 夫トシオの長年の浮気に妻ミホはキレる。トシオは浮気をやめるが妻は繰り返し何度も何度も問いただし責め続ける。夫婦喧嘩の日々。互いに喧嘩の時は狂気じみてくる。精神の病の疑いで妻を入院させる。しかし病気だと確定できなかったので退院。…

ロバート・A・ハインライン(1979)『夏への扉』早川書房(原著は1957)

<あらすじネタバレ> 主人公ダニエル・ブーン・デイヴィス(ダン)、相棒の牡猫ピート。マイルズ・ジェントリイという親友。マイルズは娘の一人ある未亡人と結婚、その妻はまもなく亡くなる。娘の名はリッキィ(フレドリカ)、ピートと仲良しダンが好き。ダ…

桐野夏生(2002)『OUT』講談社文庫(単行本は1997)

<あらすじ(ネタバレ)> 香取雅子43歳、旦那と息子、孤独。城之内邦子30代?太ってるブランド好き借金あり。吾妻ヨシエ50半過ぎ、姑の介護、娘2人、貧しい。山本弥生30代?2人の小さい息子と旦那。佐竹光義40代?クラブと賭博場のオーナー、女を犯しながら…